他院で説明を受けた患者さんへ

このページを読んで下さっているお母さんの中にはすでに他の歯科医院で矯正の説明を聞いている方もいらっしゃるでしょう。そういう方のためにこのページを作りました。当てはまる方はどうぞよくお読みになってください

「必ず読んで原因編」にも書きましたが、ほとんどの場合

『ならぶ場所がたりない』ことが原因です。

歯並び治療はつまるところ「場所」をどうやってつくるかが問題です

普通の矯正治療

普通の矯正では永久歯(おとなの歯)を抜いて場所を作ります。100歳まで使える健康な歯を抜かないと治療できません。このことは100パーセントすべての歯医者さんが知っていることです。抜かなければ矯正はできない。これが歯科の常識です。昔は抜かなければ矯正できないとハッキリ言う先生が多かった。今はほとんどの先生がハッキリとは言いません。なぜか?答えは簡単。だって誰だって歯を抜かれるのはイヤですよね。最初にそんなこと言ったら、患者さんに逃げられてしまいます。だから「う~ん、抜くかもしれないし、抜かないかもしれない・・・」と言葉をにごすのです。

もう一度確認しましょう。「歯を抜かなければ矯正はできない」これが歯科界の常識です。矯正専門医も、一般歯科医も、大学病院でも、ありとあらゆる歯科医の常識は「歯を抜かなければ矯正はできない」なのです。

はた歯科医院の床矯正

はた歯科医院では矯正のために大人の歯を抜くことは絶対にありません。本来のアゴの大きさに育成していきます。

症例を見てみましょう

症例1(Webより)

術前です。

前歯にわずかに重なりがあります。

1日14時間装置をつければ半年で拡大は終了するはずです。

術後です。

左右の4番(第1小臼歯)が抜歯されています。

同じ方の下あごです。

術前です。

ほとんど問題ありません。

装置を作らなくてもしっかり噛んでいれば整うでしょう。

術後です。

やはり左右の第1小臼歯を抜歯されています。

 

症例2

ほかの歯医者さんで上下左右4本抜いて治療といわれた女の子です。

上下とも少し拡大すれば大人の歯を抜く必要はありません。


「床矯正」と「普通の矯正」の比較

(当院Keynoteより)


抜歯矯正に関する私の考え

やむを得ず「抜歯矯正」を選択する場合、もうひとつ考えていただきたいことがあります。それは「治療をいつするか」ということです。

小学生や中学生のうちに抜歯矯正を始めてしまうと、治療には非常に長い時間がかかります。体の成長が終わるまで治療が終了できないからです。であれば、逆に成長が終わってから抜歯矯正をすればいいのではないでしょうか?女の子の成長は14歳、男の子の成長は17歳で終了します。つまり女の子は高校生になってから、男の子は大学生になってから抜歯矯正をすれば最短の期間で治療することができます。実際、抜歯矯正の専門医もこのタイミングを推奨する先生が多くいらっしゃいます。

また、このタイミングで治療する大きな意味がもうひとつあります。それは「抜歯する決断」です。小中学生には「大人の歯を抜く」ということの本当の意味はわからないでしょう。大切な体の一部を欠損させる決断を、親と矯正医が決定してしまってよいのでしょうか?言うまでもなく、抜歯した歯は一生はえてきません。歯の本数が異なることで不利益をこうむることも多々あるのです。高校生大学生になってから鏡で自分の歯並びを見て、「大人の歯を抜いてもいいから歯並びを治したい」そう思ったのなら、「抜歯矯正」を受診すればいいのではないでしょうか。